安心できるいいところ
まほろばが対象にしているのは、“気になる子”と呼ばれる、子ども達とその家族、そして子ども達の保育に関わる人たちです。乱暴、多動、かんしゃく、引っ込み思案、泣き虫、友達ができない、集団行動がとれない…。普段の生活やかかわりだけでは育ちにくく、発達障害(高機能自閉症・広汎性発達障害・アスペルガー症候群・ADHD・LDなど)と呼ばれる子ども達もいます。
“人との関わり”と関連して表面化してくるこれらの状況は、園での集団保育のはじまりと共に加速度をつけてくるように思います。
子どもも、家族も、保育者も、みんな一生懸命で、でも、みんな苦しい。
私たちは「その子らしさを大切に」と掲げて保育や発達相談に携わってきたプロとして、傍観者でいることはできません。
保育園や幼稚園に通っている子どもたちが、自分のやりたいこと・たのしいことを思い切りできる場所、大切ななかまに出会える場所をつくりたい。家族や保育者が笑顔で子どもといられるような場所をつくりたい。という思いがこの活動の始まりです。
名前の由来
“まほろば”という名前は、古事記の中からとりました。日本武尊<ヤマトタケル>がふるさとをなつかしく思い「ふるさとは安心できるいいところ」と感じる精神になぞって「こころのふるさと」になれればと名づけたものです。スタッフ
乳幼児の保育を行ってきた保育者と、乳幼児の発達相談や心理判定の仕事をしてきた臨床発達心理士です。 保育は保育者が担当し、相談や観察などを臨床発達心理士が担当します。 スタッフそれぞれの専門性を大切にしながら支援をしています。